家庭用美顔器

家庭用美顔器は、美容機器の中でも大変人気があるカテゴリです。通販や家電量販店などでも販売されていますが、サロン専売品はそれらよりも販売の単価が高く高機能なものが多いため人気があります。

ここでは家庭用美顔器をOEMで生産する際のメーカー選びや、生産までの流れを解説していきます。

家庭用美顔器のOEM商品例

  • ローラータイプ
  • スチーマータイプ
  • ピーリングタイプ
  • 浸透美顔器
  • リフトアップ美顔器
  • 複合美顔器

家庭用美顔器のOEMメーカーの選び方

家庭用美顔器のOEMメーカーは多数あります。ただ、美顔器と言っても、ご紹介したように多くの種類がありますので、どのタイプの機種が得意なのかを事前に調べておくことが大切です。また、美容機器の製造経験が豊富であることも選考基準となるでしょう。さらに、家庭用美顔器は医療機器ではありませんが、顔に使用するものなので、品質保証体制などにも注目しましょう。

家庭用美顔器のOEMメーカー一覧

家庭用美顔器のOEMのロット数

家庭用美顔器の場合、サロンなどで使用されるものとは違い、低価格のものが多いです。ですから、最低ロットでも1,000台単位になるメーカーも多いでしょう。ただ、ロット数は相談できるメーカーも多いです。複数のメーカーにあたってみましょう。

家庭用美顔器のOEM費用目安

家庭用美顔器のOEMの費用目安は、どのような仕様にするのか、ロット数などによって、大きく変動するでしょう。まず、基本的な仕様書を制作して見積もりを取ってみましょう。

家庭用美顔器のOEMの流れ

1. 家庭用美顔器に関する打ち合わせ

最初の商談です。どのような製品を製造したいか、ロットはどれくらいになりそうかを主に話し合います。まだ、発注を決めていない段階での打ち合わせですから、こちらの希望は、できるかできないかは別にして、とりあえず伝えておきましょう。また、メーカー側の希望も柔軟に聞き入れることも重要です。ビジネスパートナーとして、対等な立場で打ち合わせをしましょう。また、工場が見学できる場合は、ぜひ見学をさせてもらいましょう。

2.デザイン・仕様の決定

発注段階となったら、デザインや仕様を決定します。メーカー側のプレゼンに対して、要望などがあれば、率直に発言しましょう。仕様やデザインで、何が妥協できないことで、何が妥協できるのかを明確にして折衝してみましょう。

3.試作を行う

試作品が完成したら、詳細に検討してください。スイッチが入れづらい、わかりにくいなど、細かな動作の修正ができる最後のタイミングです。

4.製品化・量産

試作品が合格すれば、量産に移ります。量産品には試作品になかった不具合が出ることもあります。メーカー側と相談して、品質保証体制を確立しておきましょう。

市場から見た家庭用美顔器の需要について

㈱ナリス化粧品は4月20日、全国の20~59歳の女性2,125人を対象に実施した家庭での美容熱の高まりに対する実態調査の結果を発表した。調査は2 月22日~25日、3月3日~10日、インターネットによるアンケートで実施した。

この調査で分かったことは大きく6つある。

 家庭用美容機器(脱毛目的の美顔器は除く)には、化粧品と一緒に使う美顔器、化粧品を使用せずに使う美顔器の2種類に分類できるが、美顔器の所有の有無について聞いた調査では、双方含めて1台以上所有しているとの回答は全体で31.2%。20~24歳が最も多く43.3%、次いで25~29歳(36.8%)、30~34歳(35.6%)となり、年齢が上がると共に所有率は減少することがわかった。

この調査で分かったことは大きく5つ

  • 家庭用美顔器の女性保有率は30%超
  • 20代女性の約60%がここ1年で美顔器を購入
  • 美顔器購入の理由は、化粧品の効果をあげたい、サロンに行くより経済的、サロンの代わりに、以上3つの理由で90%を占める
  • 化粧品と併用するユーザーの方が美顔器を使う頻度が高い
  • 美顔器の価格は1〜2万円が最多も、11万円以上の保有率が10%を超えており、かなり幅広い結果となった。

家庭用美顔器は美容意識が若年化していることもあり、今後も需要が高まっていくことが見込まれます。また、頻繁にエステサロンへ行くことができないと考えている女性に対してもアプローチできる、有効な手段だと言うことがわかりました。家庭用美顔器のみでなく、化粧品と併用して利用しているユーザーが多い点も考慮して、化粧品とセットで商品を開発することで、相乗効果を狙うのが理想的と言えます。

※参照元:[PDF]ナリス化粧品_News Release