OEM・ODMの商品事例を紹介
家庭用美容機器、業務用美容機器、化粧品、ノベルティグッズ、美容雑貨・生活雑貨のOEM商品事例を紹介。メーカーの選び方や費用、ロットの目安についてもまとめています。
家庭用美容機器
OEMで作れる家庭用美容機器には、超音波美容器、RF波美容器、EMS(低周波)、ローラー美顔器、イオン導入やポレーションなどの浸透美顔器、マイクロカレントなどの目元ケア美顔器、光脱毛器などがあります。作りたい美容機器のOEM受託経験のあるメーカーを探し、希望する仕様の製品が作れる技術を持っているかどうか、希望ロット数に対応しているかどうかを確認したうえで依頼をするようにしましょう。
また、もう一つのポイントとして、生産数の問題があります。生産数の単位のことをロットといい、最小の生産単位のことを最小ロットといいます。家庭用美容機器では、最小ロット数は1,000台ということが一般的です。場合によってはそれ以下の台数に対応しているメーカーもあるので、小ロットでの製造を希望している場合は、メーカーに相談してみましょう。
業務用脱毛機
美容業界では業務用脱毛機においてもOEMは多く用いられており、さまざまなメーカーが脱毛サロン用の脱毛機のOEM製造を行っています。オリジナルの脱毛機を作るメリットは大きく4つあります。この4つのメリットを最大限に発揮できるメーカー選定を心がけましょう。
- 自社のサービスのこだわりを出せる
通常の既製品を購入することに比べて、OEMで仕入れた製品には自社のこだわりを反映させることができるため、「自社オリジナル脱毛機」としてプロモーションをすることができます。例えば男性専用のメンズサロンの場合だと、より男性に特化した機能にカスタマイズして製造してもらったり、脱毛サロンではなく美肌サロンとして展開している場合、フォトフェイシャルへのこだわりなどを盛り込むことができます。また、機械にオリジナルのロゴを入れたり、カラーを変更することも可能なので、機能・デザイン共に理想の業務用脱毛機を手に入れることができるでしょう。 - 他サロンとの差別化
他では取り扱えない業務用脱毛機を使用することで、他店との差別化ができます。独自の強みを備えた脱毛機であることをプロモーションすることで、集客につなげることが可能になります。ただ、OEM製品を導入しただけでは効果は薄いため、わかりやすいアピールをする工夫も必要になります。 - 小ロットで製造できる
業務用脱毛機を1から製造する場合膨大なコストがかかりますが、既にノウハウが蓄積されているOEMメーカーに依頼すれば、少ないコストでオリジナル脱毛機を製造することができます。 - 短期間で製造できる
OEMメーカーに完全に製造を委託することで、コストだけでなく、時間も大幅に節約することができます。自社の負担を軽減しつつ、他の業務に集中できるようになるでしょう。
化粧品
化粧品のOEMでは通常、製造業者は化粧品製造業許可、および化粧品製造販売業許可を受けています。化粧品製造業許可とは、化粧品の製造を行うことが許可されている証です。一方、化粧品製造販売業許可は、市場に対する責任を負い、化粧品を日本国内の市場に流通させる業者への許可です。これを自社で獲得するには膨大な時間とコストがかかりますが、自社で化粧品製造業許可や化粧品製造販売業許可を受けなくても、OEMメーカーに依頼することで、オリジナルの化粧品を製造することが可能となります。また、様々な法規制も多く存在するため、より専門的な知識を持っているメーカーを選ぶことがポイントとなります。
また、化粧品にはスキンケア、メイクアップ、UVケア、ボディケア、ヘアケア、ネイルケアなど、様々なジャンルが存在しているため、まずは開発したいジャンルの商品を多数手がけているメーカーを選ぶのがおすすめです。
ノベルティグッズ
企業名やブランドロゴやデザインを使用したデザインでノベルティを作製することもできます。
バッグ類やキッチン用品、文房具など、幅広いジャンルでOEMに対応できるノベルティグッズですが、ノベルティ製作において重要なのは、配布するターゲットにピッタリ当てはまるノベルティであることや、販売促進をしたい商品と親和性があるノベルティであること、サロンのコンセプトに合ったノベルティであることかどうかという3つがあります。
また、ノベルティを作るメリットとして、販売したい商品やサービスの売り上げに貢献することができる点が挙げられます。期間限定で非売品であるノベルティは、購買意欲をかきたてる効果があり特におすすめできます。
メーカーを選ぶポイントとしては2つあります。基本的にはノベルティグッズは発注~納品までに1カ月程度はかかることが多いため、時間に余裕をもって発注するようにしましょう。また、商品ジャンルによっては製造ロットが大きい場合もありますので、注意してジャンルを選ぶようにしましょう。
美容雑貨・生活雑貨
美容雑貨には洗顔パフやシェーバー、ミラー、カッサプレート、生活雑貨には食器やカトラリー、バッグ類、クッション、タオルなど、OEMに対応しているアイテムがたくさんあります。
作りたいアイテムが決まっている場合は、そのアイテムを扱っているメーカーを選べばいいのですが、決まっていない場合は、取り扱っている種類が多いメーカーを選ぶと、さまざまな提案を受けることができます。
家庭用脱毛器
家庭用脱毛器は、毛抜きタイプの脱毛器と、光脱毛とも呼ばれるフラッシュ脱毛の2種類が多く生産されています。特にフラッシュ脱毛については、サロン脱毛が当たり前になったことにより、気軽に自宅でおこなえるということで、大変人気の商品となっています。業務用の脱毛機を使っている脱毛サロンでも、近年、家庭用脱毛器との併用で早く脱毛を終わらせることができるということで、併売することが多くなってきました。オリジナルの脱毛器の販売は脱毛サロンの急務とも言えます。
出力によってはやけどのリスクなども伴うフラッシュ脱毛ですが、OEM生産をおこなっているメーカーは多くあるため、経験が豊富かどうか、品質管理体制やアフターケアなどは充実しているかなど、企業体質もしっかりと見極めてメーカー選択をしてください。
家庭用美顔器
エステサロンでは定期的に通っていただく必要がありますが、特にフェイシャルは効果を実感していただくのが難しい施術です。家庭用美顔器を用いたセルフケアと組み合わせることで相乗効果を発揮し顧客満足度を高めるやり方は最近トレンドとなっています。また、サロンでフェイシャルメニューをやっていない場合に他サロンへの流出を防ぐ意味でも家庭用美顔器のオリジナル化は人気となっています。1台で完結する多機能タイプから、目的に合わせた単機能タイプなど、様々な製品が生産されていますので、まず、どのような製品を生産したいかを決定する必要があります。その上で、メーカー探しを始めましょう。
家庭用ヘッドスパ機器
サロンや美容室などでおこなっていた「ヘッドスパ」を自宅でも気軽にできるようにした美容機器は、最近とても人気のアイテムです。お風呂などでも使用することを考えて、防水仕様であるかどうか、回転タイプか振動タイプか、また、アタッチメントはどのような種類があるかなど、どのような商品を作ることで差別化ができるかを考える必要があります。そこで、メーカー選びは、実績を重視し、品質保証体制などもよく調査した上で選択しましょう。
家庭用瘦身器
より早く痩身効果を実現するために、サロン施術と組み合わせて家庭用瘦身器を販売するサロンは多くあります。業務用と比較してコンパクトで、お風呂で使えるなどの使い勝手のよい商品を選ぶことがポイントになります。また、小さいながらも顧客のニーズに合うように、超音波・EMS・LEDなどの機能を充実させる必要があります。家庭用瘦身器のOEMの実績があるメーカー、少数ロットに対応してくれるメーカーなど必要に応じて検討し、要望に合った商品の生産ができる企業を探しましょう。
振動マシン
振動マシンは乗るだけでトレーニング効果を発揮できると最近人気のアイテムです。座ったり立ったりすることで、振動が全身運動のような状態を作り出します。OEMの際は、最大適応体重も事前に確認することが重要です。商品の性質上、場所を取りますから、在庫保管などを考えてロット数を検討しましょう。また、振動がどの程度近隣の家に波及するかも事前に確認が必要です。振動マシンを製作しているメーカーに、予算とともに少ないロット数での製作が可能かも問い合わせてみるといいでしょう。
EMSパッド
EMSパッドはサイズや形状を比較的簡単に変えられるため、トリートメントに合わせて特殊形状のパッドをオーダーしたり、OEMでオリジナル商品を作りやすい美容機器です。また、サロンや自社ブランドのラベルを貼るだけでもオリジナルらしくなります。パット自体がリピート購入されることもあり、美容機器では珍しいリピート購入のある商品となります。そのため、どの程度リピートされるようにするかなども考えて発注をする必要があります。まずはEMSパッドを得意としているメーカーに、予算とともに希望ロット数や必要な機能・デザインの製作が可能かなどを問い合わせてみましょう。
超音波美容機器
超音波美容機器には、浸透タイプ、ピーリングタイプ、ミストタイプの大きく3種類があります。浸透タイプは、超音波による揺れで血行を促したり、美容成分を叩き込む働きがあることから、古くから支持を得ているアイテムです。ピーリングタイプは通販などでも大変人気の商品で、毛穴の汚れを水流で弾き飛ばすことができる演出もわかりやすく、特に毛穴が気になるお客様に販売しやすいアイテムです。ミスとタイプは専用化粧水をナノサイズのミストにして噴霧させることができ、乾燥の気になる季節には人気の商品となります。
超音波美容機器のOEM経験を持つメーカーをピックアップし、品質管理体制やアフターケアなどが充実しているメーカーを選ぶようにしましょう。
家庭用ネイル機器
ジェルネイルが流行しており、家庭用ネイル機器は、自宅にいながら手軽に爪のお手入れができることから、近年大変人気のアイテムです。家庭用ネイル機器はほとんどが消耗品であるため、追加生産の場合も小ロットで対応できるかや、アソートでの発注の可否などについて特に注意しながらメーカー選びを進める必要があります。また、品質管理体制、アフターケアなどをしっかりと確認してメーカーを決めましょう。
家庭用マツエクキット
家庭用マツエクキットは、つけまつげとまつエクのいいとこどりとして、人気のアイテムです。自宅にいながら気軽にマツエクを楽しめるアイテムとして支持を得ています。特に目元に触れる商品のため、メーカー選びは、豊富な実績を持っていることはもちろん、品質保証やアフターフォローなどもよく調べた上でメーカーを選ぶようにするのが望ましいです。
健康器具
健康器具は特に高齢の方が使用する場合が多いため、特に安全性が求められます。また、医療機器認可を取得していないと訴求できないことも多いため、OEMの会社を選ぶ際は、医療機器の製造を行っているメーカーを選ぶのがおすすめです。製造設備の管理や品質管理を徹底しているかどうかを厳しい目で確認するようにしましょう。また、過去にトラブルなどが起きていないかも調べておきましょう。
OEMメーカーによっては、デザインも任せることができます。予算に応じて、要望に応えてくれるメーカーを選びましょう。最少ロットについてはメーカーによって異なるため、事前にメーカーに問い合わせておくと安心です。
トレーニング器具
宅トレという言葉が生まれるなど、すごもり需要から多くの方がトレーニングに興味を持つようになりました。補助的に使うトレーニング器具に求められているのは、使いやすさと収納性などがありますが、最も重要なのが理論です。「なぜ痩せるのか」「どうすれば痩せるのか」こそ、消費者が知りたがっている部分なので、確実に成果を出せるアイテムかどうか、消費者ニーズに応えることができるアイテムかなどを確認し、信頼できるメーカーを探すようにしましょう。